競争が激化する業界において、存在し続けるためのブランディング化
鳥栖スポルト接骨院
院長 徳安 琢磨 氏
- 柔道整復師
- 柔道整復師専科教員
- 機能訓練指導員
- 佐賀県クラブユース・メディカルマネージャー
- 佐賀県クラブユースサッカー連盟・医学部長
サガン鳥栖や久光製薬スプリングスなど鳥栖を本拠地とするプロスポーツチームを筆頭に、いろんなスポーツで街が賑わいを見せている、そんなスポーツ文化に寄与する鳥栖市に、鳥栖スポルト接骨院はあります。
サッカーや柔道・バスケットボールなどのコンタクトスポーツをはじめ、マラソン・テニス・陸上などの様々なスポーツ選手の外傷に携わってきた德安院長。競技レベルを問わず、スポーツに関わる患者さまをサポートしながら、専門学校の講師としても、将来の柔道整復師を目指す学生達へ向けた講義や実技指導も行っています。
現在の業界に対するお考えや、柔道整復師としての患者さまとの向き合い方についてお伺いしました。
「販促活動の取り組み方」にある通り、当院では色々な取り組みをしています。
そのすべてに共通しているのが、以下の点を目的としていることです。
①柔道整復師として適切な業務を行える環境を構築すること
②患者さまにとって利便性の良い環境を造ること
③競争の激化する接骨院(整骨院)業界において、存在し続けるためのブランディング化
です。
①柔道整復師として適切な業務を行える環境を構築すること
ご存知の通り、現在は接骨院・整骨院が増えたため必然的に生き残り競争が激化している状況です。
他院との差別化を図るために様々な内容の仕事(例:骨盤矯正、ダイエットなど)に手を広げており、“ケガに対する施術”という接骨院本来の業務内容が患者さまに判りにくくなっていると思います。
当院でも、初めて来られた患者さまとお話しをすると、やはり「接骨院って、どんな所か・何ができるのかわからない」と言われる方が多いと感じます。
②患者さまにとって利便性の良い環境を造ること
競合する接骨院・整骨院や整形外科との差別化の一つとして、スポーツ復帰までをトータルでサポートするためのひとつの手段としてサポーターなどのセルフケア用品が有効だと思っており、これが患者さまに安心・信頼してもらえることにも繋がると思っています。
また、機能的製品であるサポーターは実際に症状のでる時に使って初めてその本当の効果が解るため、当院では独自に貸出システムを導入し、実際に患者さまに体感していただけるようにしています。これも、ダイヤ工業さんの製品が質もよく耐久性もあるからこそできる取組みです。
そのために様々な外傷・障害、また、体型・体格に対応できるようなバリエーションが必要で、コストがかかりますが、補助金を利用することで大幅にコストを削減してサポーター類を幅広く取りそろえています。
③競争の激化する接骨院(整骨院)業界において、存在し続けるためのブランディング化
『ケガは、あそこにいけばキチンと対応してもらえる』というイメージを構築することが重要だと思っています。
特にスポーツをされている方で希望が多いのは、「スポーツを継続しながら治したい」とハードルが高く、施術の効果を持続させながらスポーツを継続するためには、セルフケア用品やテーピングが必要となります。
以上が取り組みにあたっての想いです。
当院では、患者さまに知っていただくための手段の一つとして、積極的にブログやSNSなどでの情報発信をしております。ですが、それがどれほどのリアクション(来院数など)に反映されているのかは、正直なところあまり実感がありません。ただ、『情報を配信する』のは重要だと感じています。声を出さない事には、気づいてもいただけませんので。
情報発信ツールの一つとして当院では『LINE公式アカウント』を取り入れています。ご存知のとおり、LINEは相手側がフォローしてくれて初めて、情報を配信することができます。つまり、フォローしてもらっている時点で好感や興味を持ってくれているという前提があるため、リアクションが返ってくる期待度が高く、独自の機能を使うことによって情報配信方法の幅が広がります。
また、ブログなどでの情報の配信は、相手(患者さま)側からアクセスされてはじめて情報として伝わりますが、LINEの場合は積極的に情報の配信を届けることができる点が大きなメリットだと思います。ブログの更新情報や、患者さまの為になるような情報を当院では配信しております。その他、ダイヤ工業さんの協賛セールなどを利用したセルフケア用品のディスカウント情報や、季節ごとのお得なイベント(お年玉クーポン、勤労感謝の日クーポンなど※)を配信するなど、様々なツールを組み合わせてアプローチしています。
※クーポンに関しては受診を促すものではなく、あくまでも物販のディスカウント案内など、フォロワーの方に向けた情報配信に留めております。