依然、整骨院・鍼灸院業界全体として施術院に新たに通われる患者さまは減っており、中にはこの時代の変化に対応をしきれず、閉院を余儀なくされる院もあります。
そんな中、患者さまの満足度や信頼度を高め、継続して来院してもらっている院、
新たに通われる患者さまを増やしている院が全国には多くあります。
本記事では、そのような施術院さまにインタビューを行い、患者さまが満足され継続して来院されている施術院では、
どのような施術を実行しているのかをご紹介していきたいと思います。
第1回目は、「問診術から患者さま満足へと導く~腰の事例紹介~」で、関東を中心に
鍼灸接骨院を個人院から38院まで拡大されている「ほねごり整骨院グループ」さまです。
株式会社ほねごり 執行役員 兼営業開発本部長
医療法人天友会 理事
・鍼灸接骨院38院、整形外科クリニック3院を運営
・グループ年商47億円(第9期終了時点)
・社内に年商1億円院を6院展開
ほねごり整骨院さまは、良い治療家とは『診れる×説明できる』と考えられており、主導権は、『施術者』にあることが前提で考えられています。 問診をヒアリング、検査、カウンセリング・プランニング、という順でしっかりと実施されており、お客さまに合った施術を実施されています。ヒアリングを通じて患者さまの潜在ニーズまでしっかりとキャッチした上で、罹患部位、圧痛、可動域を診て、主訴に対しての施術のみならず、根本原因の解決、ADLの向上を目指すことを誰にでも分かりやすい言葉で伝えていくことを実施されています。
「痛み」を取るのは当たり前で、大切なのは痛みの先にある「悩み」を解決する事だと考えていらっしゃり、患者さまへの『ヒアリング』を通じて患者さまの潜在ニーズまでしっかりとキャッチされることを大切にされています。
整形外科的徒手検査を実施しながら、腰のトラブルの発生の機序を検査し、「機械的ストレスによるもの」「筋肉の緊張や痙攣によるもの」「椎間板の損傷によるもの」「関節の損傷によるもの」「神経圧迫によるもの」と分けて種別されています。
腰の検査においては、特に下記の検査を追加で実施されています。
■疼痛除去検査
実際に骨盤帯(バリアスツイスト)を巻いて、疼痛除去される位置により、原因を特定していきます。
■骨格の歪みのチェック
格子の入った姿勢チェックシートを使い写真を撮り、骨盤の角度を測って検査をしています。
Before→Afterを見せることで患者さまの満足度も高まります。
カウンセリング・プランニングでは今後の施術内容等を分かりやすく伝えるために、 葉と根っこと土壌を例えて話をされています。根本原因の解決、ADLの向上を目指すことを誰にでも分かりやすい言葉で伝えていくことを実施されています。
筋肉 × 神経 × 骨格 にアプローチして痛みの根本を改善
■筋肉の硬さや痛みを取り除く
表層の筋をほぐすだけでは取り除く事のできない部分を「ハイボルト療法」、「トリガーポイント手技療法」などの『手技療法』で取り除きます。
疼痛除去検査で、骨盤ベルト(バリアスツイスト)を巻いて、トラブルが収まる方には、そのまま院外でも装着してもらうようにすすめられています。
■神経の緊張を緩和する
電気を流すはりである「低周波はり通電療法」、「鍼灸(しんきゅう)治療」で自律神経のバランスを整え、自律神経由来の筋の緊張を緩和します。
■骨格の歪みを調整する
「骨盤矯正」で根本的に姿勢から改善し、「インナーマッスル強化」で不良姿勢により低下している深層筋をトレーニングして、痛みの出ない身体作りをします。
院外ケアとして幅が狭いので筋力低下しにくく、引き締め効果も高いので、姿勢改善も期待できる骨盤帯(バリアスツイスト)をすすめられています。
①『問診』にて患者さまの『悩み』を聞き『痛みの出ない体づくり』を目指す
「痛み」を取るのは当たり前でそこの治療に力を注いでいるのはもちろんのこと、
大切なのは痛みの先にある「悩み」を解決する事を提案し「痛みの出ない体づくり」を目指すことで、患者さまにもご満足頂いているようです
②『骨盤ベルト』バリアスツイストを疼痛除去検査、骨盤矯正の中で活用
まずは、効果を実感してもらうことを優先に考え、巻いて頂いています。提案というよりは検査という形で実践されており、効果を実感できた場合は、症状に合わせて必要性を伝えることで提案されています。
また、骨盤の矯正においては、巻く前と巻いた後で骨盤の角度を姿勢チェックシートを活用し測定すると実際の角度も変わるので、より効果を実感してもらい、ご満足頂いているようです。